モーリスセンダックの世界

インナーチャイルドの心ってとっても大切ですね。

子どもたちが小さかった頃、よく本を読んであげました。


「モーリス・センダック」という絵本作家のお話を、子どもたちは特に好きでした。

かいじゅうたちのいるところ

かいじゅうたちのいるところ

じんぐう てるお,Maurice Sendak



まよなかのだいどころ

まよなかのだいどころ

じんぐう てるお



絵本を読むときは、毎回感情をこめて違う状況を演出しながら、まるで演技をするようにして読んであげました。


子どもたちは毎回同じところで、目をまん丸にしてたのしそうに聞き入りました。



かいじゅう、ぼうけん、子どもたちの想像力をかきたてるファンタジーがそこにある…そんな絵本たちなんですね。



「まよなかのだいどころ」のお話の舞台はだいどころ。

センダック自身、子供のころは病弱で、母親がいる台所が遊び場所だったといいます。


そんな背景をもとにして生まれたファンタジーだからこそ、子どもの心をつかまえて離さないのでしょう。



私もこの本たちは今でも大好きです。

図書館に用事があっていくと、何気なく手にとって微笑みます。

私のインナーチャイルドが喜ぶ瞬間です。



子どものための音楽ものがたり スイミー ちいさなかしこいさかなのはなし

子どものための音楽ものがたり スイミー ちいさなかしこいさかなのはなし

レオ レオニ,谷川 俊太郎



レオ・レオニの「スイミー」もお気に入りで、マーシャ・ブラウンの「三びきのやぎのがらがらどん」などは、大きいやぎのガラガラ声と、トロルの気味悪い声を使い分けて読んであげると、キャーキャーいって喜びました。



三びきのやぎのがらがらどん―ノルウェーの昔話 (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

三びきのやぎのがらがらどん―ノルウェーの昔話 (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

マーシャ・ブラウン,せた ていじ



このセンダックが描く子どもたちは、決してものわかりのよい大人の言うことをきく「良い子」「かわいい子」ではありません。

子どもは時に怪獣ですし、エイリアンで、それが基本として認められなければ人間に成長しないことを知っているのではないかと思います。



「わたしは私の知っている、わたしが子どもだった時の感じ方で描きます。わたしが頼りにしつづけているのは、自分の知っていること-自分の子ども時代についてだけでなく、今ここにいるかつて子どもだったわたしについてなのです」



と語っています。

センダックは、自分が子どもだった頃の折々の感情の中味や、音、感覚やイメージを覚えていて、それを描いているそうです。



そしてそれらは普通他の大人は忘れてしまっているものだといいます。



子どもはまだ人間界を知らないので、世にも不思議な行動や遊びをフツーにします。その時の感覚を子ども自身の心に残してあげることは大切です。



まだ1才くらいの頃、息子に焼いたおもちを与えたことがありました。

そのお持ちを両手にべたべたにくっつけたまま、はがそうとしては粘る、また粘ったもちをはがす…

延々と2時間ほど遊んだ彼は、べちょぐちょになったその手をながめ、笑いながら全部なめちゃいました(笑

口も手もべっとべとでした。



「わたしは子どもだったわたしが成長して、現在のわたしになったとは信じていないのです。 

彼はわたしのために、いちばんグラフィックで造形的な、そして肉体的な意味で、いまだにわたしのどこかに存在しているのです。 

わたしは彼のことが非常に気になりますし、興味をもっています。

彼といつでも通じようとしているのです。わたしが最も恐れていることは、彼との接触を失うことです。 

大人として感じる喜びは、同時に同じ喜びを子どもとして経験できるということで相乗的に高められるのです」



by Sendak




子どもは自分の内側に感じたことは、すべてに意味があるとして流れを読んでいます。

表層だけを読むくせを持っているのは大人だけなのだと彼はいいます。



自分の中にいるインナーチャイルドの声に、存在に、イメージに、耳を傾け、接触してみることは、本当に素晴らしい喜びを自分の中に生み出してくれます。



落ち込んだり、悩んだり、つまずいたり、葛藤したりするとき、人は自分の心の声を聞く余裕がなくなります。



そんなときこそ心の声、インナーチャイルドの素直な声を聞いてみると、落ち着いたり、励まされたり、また発見したりして自分の道が開かれていくのだと思います。



高校生と中学生になった子どもたちが、最近私にむかって正義や価値観、道徳観を主張しはじめました。



それを見るたびもっとふざけてしまう私に、彼らは容赦ありません。



子どもが大人になると忘れてしまうことだけは、忘れて欲しくないという精一杯の私の祈りをこめて、子どもたちに反抗し続けていきたいと思うこの頃です(^。^)



Maurice Sendak, 1928年6月10日生まれ

マヤ暦 デイサイン ヘビ4


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